ゼオライトの持つイオン交換能力を利用して汚染水からの放射性物質の吸着除去に利用されています。福島第１原子力発電所のアクシデントでも東芝のセシウム吸着装置（SARRYシステム）には当社のゼオライト (IONSIVTM IE-96)とシリコチタネート(IONSIVTM IE-911)が利用されました。
また、貯蔵汚染水漏洩時の危険度の低減目的で、多核種除去設備として稼働したALPS、HERO、増設ALPSシステムでも当社の各種ゼオライト系吸着剤が利用されています。
ゼオライトは種類によりそのイオン交換の能力・選択性が異なります。
例えば、福島原発の汚染水対策で使用されているIONSIVTM IE-96と呼ばれるチャバサイト型ゼオライトの選択吸着性は、Cs＞K＞Na＞Liの序列であり、Csに対して選択吸着性が高い。一方、スリーマイルで使用されたIONSIVTM A-51に代表されるA型ゼオライトは、Sr＞Ca＞Na＞MgとSrの選択吸着性が高い。
ターゲットとする核種を御連絡頂けましたら、対応する吸着剤を御紹介致します。